Redlands事件〜We Love You

Keith Richards ARTIST
Keith Richards

1967年2月、Keith Richardsの家(Redlands)で行われたパーティーに警察のガサが入った。
そして、Mick JaggerとKeithが麻薬所持の容疑で逮捕されました。

Keith Richards邸(Redlands)での捜査

麻薬所持の詳細は少量の大麻カス。
それと、Mickがイタリア旅行の際に合法的に購入したアンフェタミン配合の酔い止め薬の所持のみ。

法廷から出るMickとKeith
法廷から出るMickとKeith

George Harrison夫妻もパーティーに参加していたが短時間だったため警察の捜査対象から外れている。

初犯で微量の薬物事件にも関わらずMickは禁錮3ヶ月、Keithは禁錮1年という重い判決になります。
その間、彼らは刑務所に収監されていました。

Redlands(Keith邸)でのMickとKeith
Redlands(Keith邸)でのMickとKeith

これは流石に支持層の若者達だけではなく、Stonesを含めたロックバンドを危険視する保守派のマスコミも強く批判します。
保守的なタイムズ紙の編集長すら「大車輪で蝶を砕く(=弱者を過剰に痛めつける)ような真似をするな」と社説で警察や司法を痛烈に批判する事態へと発展し、後の判決が覆る控訴審に影響を及ぼす。

Redlands(Keith邸)でのMickとKeith
Redlands(Keith邸)でのMickとKeith

マスコミの恨みを買ってしまったMick

この事件の発端は大衆誌であるニュース・オブ・ザ・ワールドだ。
Brian Jonesの麻薬使用について批判する記事を書くつもりだった。
その際、Mick Jaggerと混合してしまい報道してしまう。
そのため、Mickから名誉毀損で訴えられたことから始まる。

訴えられたことに激怒した同誌がStonesの監視を始めます。
Redlands(Keith宅)でパーティーが行われていることを確認し、警察に通報する。
警察も若者層に道徳的な影響を与えるStonesに危機感を持ってました。
そのため、ボロを出すことに期待をしていたのです。

保守派との討論

控訴審判決後、Mickはテレビの討論番組に出演。
誰もが保守派有識者から糾弾される展開になるかと思っていた。
しかし、タイムズ誌編集長を含めた保守派の重鎮今の若者は何に不満を持ち、何を求めているかを質問する。
それに対してMickは礼儀正しく丁寧かつ冷静に答えていった。
その態度が一部の保守派からも好感を得ることになった。
しかし、Stones=ドラッグのイメージはこの件から始まった。

We Love Youのレコーディングへ

6〜7月の間にStonesは今回の件で支えてくれたファンへの感謝、自分たちを攻撃してきた権力層への皮肉をこめた感謝を綴ったシングル曲のレコーディングを数回行う。

MickとJohn Lennon
MickとJohn Lennon

BeatlesとのOur World

その間、MickとKeithは Beatlesがイギリス代表として出演する世界同時放送の衛星中継番組Our WorldにAll You Need Is Loveのコーラスとして参加。
Marianne Faithful、Eric Clapton、Keith Moonも参加。

Our World収録風景
Our World収録風景

Beatlesのレコーディング参加

7月19日、Mickがレコーディングのアイデアに関する相談をしていたJohn LennonとPaul McCartneyがスタジオにやって来る。
2人は新曲We Love Youのコーラスに参加してくれた。
これはMickとKeithの逮捕に対する彼らへの支持、衛星中継番組への参加に対する感謝の意味もある。

Our WorldでのMick Jagger
Our WorldでのMick Jagger

この曲はシングルとして8月にリリースされた。
しかし、ファンの間ではコーラスがBeatlesっぽいとしてJohnとPaulの参加が噂されていた。
クレジットに彼らの名前は入ってなかったが、後にStonesサイドが認めている。

Paul McCartney & Jane Asher
Paul McCartney & Jane Asher

それに、カップリング曲のDandelionもJohnとPaulの参加が噂されていた。
このことに対して、2023年にKeithが参加していたことを仄めかしている。

We Love YouのPV

また、We Love YouのPVは今回の事件を皮肉っている。
設定は19世紀の作家Oscar Wildeの同性愛の罪に関する裁判。

Mick Jagger
Mick Jagger

MickがOscar Wilde、Keithが裁判官、Marianne FaithfulがOscar Wildeの同性の恋人Lord Alfred Douglas役として少年役を担当。
Oscar Wildeはこの裁判で地位と財産を失った。

Keith Richards
Keith Richards
Marianne Faithful
Marianne Faithful

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