マサチューセッツ州に住む13歳のElizabeth Freemanは1964年10月、The Animalsのライブを見に行き、そこでバンドメンバーにも会うことができたという経験をした。

思い立ったように家出
イギリスの若者文化に魅せられた彼女は10月17日、銀行口座から400ドルを引き出す。
予防接種を受け、家には「映画を見に行く」というメモを残し1人でイギリスに向かった。
イギリスでは下宿生活をしていた。
そして、Cilla BlackやCliff Richardなどのアーティストのライブを堪能した。
彼女の一番の目的はBeatlesのライブを観ることだった。

その頃、娘の失踪に気づいていた母親は警察に連絡。
その後イギリスにいることがわかったので母親もイギリスに移動。
この出来事はイギリスとアメリカで話題になっていた。
この件を知ったプロデューサーのGeorge Martinは「彼女が見つかったらBeatlesに直接会わせる」と約束した。

Beatlesと対面
11月1日、発見された彼女はフィンズベリー・パークのバックステージに招かれた。
Beatlesのメンバー4人全員が温かく彼女を迎えた。
そして、「With The Beatles」と「A Hard Day’s Night」のレコードにサインをした。
記者から「Beatlesはどんな人たちだった?」と尋ねられたElizabethは、ただ一言こう答えた。
「最高でした」
彼女は家出をしたことが自分勝手だったと認めた。
ただ、怖いとは一度も思わず、ただ「会いたい」という強い決意だけだったと語った。
母親は安堵しつつも毅然とした態度で、記者団に対し、Elizabethは「しばらくの間、外出禁止(謹慎)にする」と述べた。

2014年、彼女がサインをもらったレコードやチケットの半券、新聞の切り抜きなどがオークションに出品され、6万ドルで落札された。
それは、13歳のある若いファンが成し遂げた信じられないような旅の、驚くべき記念品となった。

