先日ローリング・ストーンズのチャーリー・ワッツ(Charlie Watts)が亡くなった。
そのちょっと前にストーンズのツアーが始まるとアナウンスされたのだが、チャーリーは体調不良のため、体を整えてから合流するようなことが一緒に伝えられた。
あの年で体調不良と言われるとさすがに心配にはなるんだけど、合流するような言い方をされると大した病気ではないのかなと思ってしまうけど、どうしても深刻なことになってないかと勘繰ってしまう。
でもやっぱりチャーリーは死んだ。訃報が出てあまり時間が経ってないのに年代関係なしに様々な著名アーティストからのお悔やみのコメントが報道される。
特に同じ釜の飯を食ってたような関係の60年代のアーティスト、ポール・マッカートニーやピート・タウンゼントなど…
彼らからしたら本当に親友同然の関係だったと思うからショックは大きいと思うし寂しさも人一倍かな。
とにかく年代やジャンル関係なしにみんなが知っているようなアーティストがこぞって追悼コメントをしていたので彼の影響力が半端ないことが分かった。
チャーリーのドラミングは数々あるロック音楽の中では極めてシンプルなほうだと思う。だからと言ってチャーリーの代わりにストーンズのリズムに挑戦しようにもチャーリーのようにはいかないかな。もっぱらローリング・ストーンズがローリング・ストーンズのカバーをやってる感じになるかも。
キース・リチャーズもミック・ジャガーもそれは認めているはず。彼なしではストーンズ特有のビートは再現できない。
これがチャーリーがストーンズの心臓とか心拍と言われている理由。
チャーリーはストーンズの中でも一番まともな人だった。
初婚のまま生涯をすごし、浮ついた話も特になくロックスターとしてはありえないぐらいの清廉さ。昔からライブツアー中でもほかのメンバーがパーティーで酒やクスリを楽しんでいる間チャーリーは静かに読書をしてライブ後を過ごしていたとか。
ツアー生活がきつくなり、奥さんに会いたいと涙する所も普通にちゃんとしたまじめな男ってイメージ。ストーンズ加入前は普通に広告代理店でサラリーマンやっていたっていうのも本当に普通の人だなぁって感じる。

ストーンズの中でも一番愛されているようで、いろんな動画などを見ているとキースやミックがよくチャーリーをいじっていたり、インタビューでチャーリーをネタにしたジョークもあったりする。みんなにいじられながら「やめてくれよ!」ってはにかみながら対応しているチャーリーは本当に清廉で紳士だなぁと。
チャーリーの追悼コメントでザ・フーのロジャー・ダルトリーとピート・タウンゼントが共通してコメントしたこと、それはチャーリーがキース・ムーンの葬儀の時に参列したチャーリーが泣いていたこと。ピートは「彼のようにああやって泣ける男になりたかった」と追記している。
一度40年前にツアーの最中、ミックが案の定、ホテルの部屋で朝までパーティーでどんちゃん騒ぎをしている時、朝の5時ぐらいに「俺のドラムを呼んでくれよ!」ってチャーリーを呼びに行かせたわけだが、ミックの部屋に行ったチャーリーはミックをぶん殴って「お前のドラムがやってきたぜ!」と一言残して部屋に戻ったという話。
温厚で紳士なイメージがあった彼がそんなことするのかってびっくりしたけど、ミックの言い方も悪いと思う。チャーリーはそういうところはキチンとしているんだとますます好感度が上がった。ちゃんとメリハリはある人なんだなと。

チャーリーが亡くなった今、来週からストーンズがアメリカツアーを始めるけどどんな感じになるのやら。ドラムはキースのソロでドラムを担当していた大御所スティーヴ・ジョーダン。彼ならいいかなと思ったけど、もうストーンズらしさはだいぶ無くなっちゃうかな。大黒柱を失った今後のストーンズの動向が気になる。

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